植樹レポート Vol.5

2011年「国際森林年」記念

世界遺産「白神山地」周辺地域で植樹活動が行われました。

今年も、6月4日(土)、6月18日(土)のに2回にわたり、植樹活動が行われました。2011年は「国連が定める国際森林年」でもあり、この活動の意義は例年にも増して高まっています。今回は第2回目(6月18日)に行われた活動の模様をレポートします。

青森到着、植樹地へ!

植樹会場で全国から集まった三菱UFJフィナンシャル・グループの社員約50名を待ち受けていたのは、地元青森県の鰺ヶ沢町に住む“ブサかわ犬”「わさお」。映画出演も果たした人気者の彼は昨年、日本ユネスコ協会連盟世界遺産活動特別大使“犬”「ワンバサダー」に就任。初の公務として、白神山地周辺の自然を守る活動であるこのプロジェクトを応援しようと駆けつけてくれ、会場には笑顔の輪が広がりました。

開会式で行われる「神事」は、特別な意味を持つ儀式です。古来より山岳信仰がさかんな津軽地方では、山の中に人が分け入る時には、山の神に祈りをささげ、行事の無事を祈願します。神主さんの祝詞に参加者はじっと目を閉じて頭を垂れ、一帯は厳かな雰囲気に包まれました。

ボランティア大集合、いざ、活動開始!

当日は津軽森林管理署をはじめ、津軽人文自然科学研究会、大鰐・有志山の会など、地元から100人を超えるボランティアの参加もあり、さらに県立五所川原農林高等学校や緑の少年団など、地域の若者や子どもたちも多数参加し、総勢150人以上の活気あふれる会となりました。
はじめはおぼつかない手つきだった参加者たちも、ボランティアの皆さんの指導のもと、一本一本植えるうちに徐々に馴れた様子で、「出来た、出来た」「いい感じ!」と笑みもこぼれてきました。

用意された苗木は、ブナ、ミズナラ、コナラ、ヤマモミジなど、合計2,000本。様々な種類の木々が育つことで豊かな森が作られるため、なるべく自然に近い植生に合わせ、新たな苗木を植えてゆきます。

白神周辺地域の森を歩き、苗木の将来の姿に思いをはせる。

植樹を行った翌日は、地元ボランティアガイドの案内で、高倉森の白神山地世界遺産登録地の緩衝地帯を散策。推定樹齢400年にも及ぶブナの巨木「マザーツリー」を見学しました。

“100年後の子どもたちに、自然の豊かな恵みを引き継ぎたい。”参加者たちは、願いを新たにし、帰途に着きました。

国連が定める国際森林年(the International Year of Forests) とは?

<背景>

世界では、1990年から2010年の20年間で、日本の国土面積の約4倍にものぼる森林が失われています。1992年の「地球サミット」後、生物多様性の減少、砂漠化の進行、地球温暖化など、地球規模での環境問題が関心を集めています。森林は、これらの問題と密接に関係します。そこで、2006年12月の国連総会決議において、2011年は「国際森林年」と定められました。なお、前回の国際森林年は1985年でした。

<取り組み>

各加盟国には、現在・未来の世代のため、全てのタイプの森林の持続可能な森林経営、保全、持続可能な開発を強化することについて、あらゆるレベルでの認識を高めるよう努力することが求められています。
日本における国際森林年のテーマは「森を歩く」。皆さんが森を訪れることにより、森林を考えるきっかけを得て、林業など地域の産業を元気にすることにもつながるようにとの願いを込め、提案されています。

<林野庁HP「国際森林年」>

http://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/2011iyf.html

※東北森林管理局へのリンクにおいて、本プロジェクトが掲載されています。